栄養学におけるたんぱく質

食品・栄養

たんぱく質(蛋白質、タンパク質、protein)とは、一般に20種類(※)のアミノ酸が結合してできた化合物のこと。
たんぱく質は体内で合成できない(摂取しなければならない)ので、必須栄養素である。

現在では、セレノシステイン(Sec)という新たなアミノ酸が発見されており、これは「21番目のアミノ酸」と呼ばれている。

アミノ酸の分類

必須アミノ酸(不可欠アミノ酸、必要アミノ酸)

9種 食事から直接摂取しなければならない

ヒスチジンHis
イソロイシンIle
ロイシンLeu
リシン(リジン)Lys
メチオニンMet
フェニルアラニンPhe
トレオニン(スレオニン)Thr
トリプトファンTrp
バリンVal

非必須アミノ酸

11種 糖質や脂質から合成することができる

グリシンGly
アラニンAla
グルタミン酸Glu
グルタミンGln
セリンSer
アスパラギン酸Asp
アスパラギンAsn
チロシンTyrフェニルアラニンから合成されるため準必須アミノ酸ともいわれる
システインCysメチオニンから合成されるため準必須アミノ酸ともいわれる
アルギニンArg乳幼児においては合成量が少ないため準必須アミノ酸ともいわれる
プロリンPro

たんぱく質の推奨量・身体活動レベル別目標量(g/日)

性別 男性 女性
推奨量*目標量推奨量*目標量
身体活動レベル低い普通高い低い普通高い
0~5か月10 10
6~8か月15 15
9~11か月25 25
1~2歳2031~482029~45
3~5歳2542~652539~60
6~7歳3044~6849~7555~853041~6346~7052~80
8~9歳4052~8060~9367~1034047~7355~8562~95
10~11歳4563~9872~11080~1235060~9368~10576~118
12~14歳6075~11585~13094~1455568~10578~12086~133
15~17歳6581~12591~140102~1585567~10375~11583~128
18~29歳6575~11586~13399~1535057~8865~10075~115
30~49歳6575~11588~13599~1535057~8867~10376~118
50~64歳6577~11091~130103~1485058~8368~9879~113
65~74歳6077~10390~120103~1385058~7869~9379~105
75歳以上6068~9079~1055053~7062~83
妊婦初期
(付加量)
+0
妊婦中期
(付加量)
+5
妊婦後期
(付加量)
+25
授乳婦
(付加量)
+20
* 1歳未満については目安量を記載

推定平均必要量 … 摂取不足の回避を目的として、半数の者が必要量を満たす量

推奨量 … 摂取不足の回避を目的として、 ほとんどの者が充足している量

目安量 … 十分な科学的根拠が得られず、推定平均必要量と推奨量が設定できない場合の量

耐容上限量 … 過剰摂取による健康障害の回避を目的とした上限量

目標量 … 生活習慣病の発症予防を目的とした量

出典:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020 年版)」

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